運転免許∼自主返納の巻 4

熊本空港に夕方着いた私を
父は迎えにきていた。
しかも「車」を運転して。

予定では、午前中に
自宅から近い熊本東署にて
運転免許を返納し、
私がバスで自宅に戻り、
3人でお祝いの食事をする
ことになっていた。

もしや免許返納に傾いていたはずの
気持ちが揺らいだのか!?

いつもより機嫌が悪い父。
言葉少なに自宅に戻り、
「じゃあ、明日3人で返納しようね!」
となるべくやんわりと言葉を選んで確かめた。

父はあきらめた様子でうなずいた。

あくる日、
これから返納する運転免許証と
愛車をバックに両親の写真を
スマホに撮った。

自然と車に片手を置く父親の仕草から
手放すのが寂しい気持ちが伝ってくる。

タクシーに乗り込み、
両親と私3人で
熊本東署に向かった。

精いっぱいに何かに気を遣い
いろんな想いを胸に秘め
やっと到着した警察署では、
意外な対応を受けることになるとは。

世の中、
高齢者の運転免許の返納には
前向きじゃなかったの?!